モバイルプロジェクターは持ち運びがカンタンなので、さまざまな場所でシアター気分を味わえます。
ただ、プロジェクターの画像を壁紙・天井に投影する場合、画質が気になりますよね。
- どこの部屋でもマイシアターが味わえる
- 設備コストを節約できる
- 壁紙の凹凸によっては画質が落ちる場合がある
- 壁紙の色によっては輝度・色味が落ちてしまう
- 高性能なプロジェクターでは性能を活かしきれない
私は普段、据え置き型のHDプロジェクターでスクリーンを使って映画やライブ画像を観ています。
モバイルプロジェクターは天井投影を行って、寝転びながらアニメやドラマを気軽に味わうのがもっぱらの使い方です。
私は画質に関して、壁紙に投射してもカジュアルに楽しむなら十分と感じました(画質の感じ方は個人差あり)。
ただし、細かい描写が多い映画・細かい文字を観たりする場合、壁紙によっては観づらい場合もあり注意が必要です。
今回はさまざまな壁紙・天井材を使ってモバイルプロジェクターの映像を投影しました。
壁紙・天井材の種類・材質により、画質や観やすさを検証していますので、最後までみていただけると幸いです。
壁紙投射のメリット
1.どこの部屋でもマイシアターが味わえる
モバイルプロジェクターはコンパクトなモデルが多く、持ち運びがしやすいです。
リビングだけではなく、寝室・キッチン·和室·庭など、場所を選ばずマイシアター化できます。
壁紙に投影するメリットは、プロジェクター本体さえあれば、どこでもシアターを楽しめることです。
2.設備コストが節約できる
スクリーンであれば、プロジェクター本来の性能が発揮できるものの、設備設置のコストがかかってしまいます。
スクリーンの種類もさまざま。
リモコンで自動昇降する電動スクリーンを取り付ける場合、スクリーン代に加えて天井へのコンセント工事も必要です。
壁紙に投影すればスクリーンが不要なため、コスト節約につながるといえます。
壁紙に投影するデメリット
1. 壁紙の凹凸によっては画質が落ちる場合がある
プロジェクターの映像は投写する材質によって画質が変わります。
スクリーンを使用する場合、平滑かつ継ぎ目のない幕面に投写するので、プロジェクター本来の描写力を活かせるんですね。
つまり、非常にきれいなのです。
壁紙は凹凸があったり、壁紙の継ぎ目などがあると画像が荒く感じてしまいます。
2. 壁紙の色によっては輝度・色味が落ちてしまう
壁紙の色は白がオススメです。
理由としては、すべての色をきれいに反射でき、輝度を得られやすいため。
白以外の壁紙に投射した場合は、壁紙色と映像色が混ざったカラーになってしまいがちです。
実際にはちょっと色が変わってるかな~。と感じる程度です
ただ、夜などで部屋が真っ暗な場合には、それほど気にならないと感じました。
高コントラスト比のプロジェクターほど、しっかりとした彩度がでるためです。
3. 高性能なプロジェクターでは性能を活かしきれない
高性能なプロジェクターは、非常に鮮明な映像を得られるものの、性能を最大限に活かすことが難しいことも。
壁紙のデコボコ・色・特殊な質感を持っている場合、プロジェクターの高解像度やカラーが活かせず、映像の品質が低下します。
プロジェクターに合わせた視聴環境を整えるのがオススメです。
壁紙の色・質感による投射画像の違い
壁紙の色・質感でのプロシェクターの映り方を比較してみました。
白い壁紙(凹凸すくなめ)
写真は石目調という壁紙です。
凹凸がすくなく埃を溜めにくいため、最近の壁紙の主流となっています。
近くでみると凹凸感はやや感じるものの、1.5mの距離をあければ視聴には問題ないと感じました。
白い壁紙(凹凸多め)
つづいては織物調とよばれる壁紙です。
シンプルで温かいイメージがありますね。
近くで観ると、やや映像が荒くなっています。
「さすがに見づらいかな」と思ったものの、部屋を暗くして1.5mほどの視聴距離をとれば意外に観れてしまうもの。
うちでは毎日、この壁紙の天井で寝ながらシアターを味わっています。
最初は違和感があったものの、数時間で目が慣れたというのが正直な感想です。
ただし、キレイな描写・細かい文字があるコンテンツは人によっては見づらいと感じることもあるでしょう。
黒い壁紙(凹凸多め)
黒い壁紙は白い壁紙ほど光を反射できないため、輝度が低くなりがち。
薄暗い部屋では、白い描写部分がグレーっぽくなっていたり、彩度もやや物足りないという感じ。
織物調の模様は画質を荒く感じさせますし、壁紙には継ぎ目も入っています。
しかし、凹凸が少なければ1.5mほどの視聴距離をとると、ふつうに視聴可能です。
緑色の壁紙(凹凸すくなめ)
グリーンの壁紙のメリットは、感情のバランスを整えたり、気持ちに安らぎを与えてくれるものです。
緑色の壁紙では映像本来の色味が変わってしまうのかと不安だったものの、それほど気になるものではありませんでした。
暗い部屋で1.5m離れると問題なく視聴できます。
和室天井(板張り)
和室の畳でゴロンと横になって天井シアターも気持ちよいものです。
プロジェクターの画像を投射してみると、板張りの木目が非常に目立ちます。
部屋を暗くしても、視聴距離をあけても画像の荒さが気になる結果となりました。
スクリーンはプロジェクターの本来の性能を活かせる
100インチスクリーンにプロジェクターの映像を投写しました。
表面に凹凸がないので、細かい文字までしっかり描写できています。
白いスクリーンは光を均一に反射するため、黒の沈み込みも均一かつ、色味もきわめて自然です。
部屋を真っ暗にすると、映画館そのものです。
4K・フルHDプロジェクターで、高画質を求めたい場合はスクリーンの導入をオススメします。
白いスクリーンはプロジェクター本来の性能がフルに発揮できるためです。
まとめ
今回はプロジェクターを壁紙・天井投影したときの画質をさまざまな素材で検証しました。
スクリーンに投射するのが画質・彩度・コントラストにとって、もっとも好ましいものといえるでしょう。
白いスクリーンは、すべての色をきれいに反射できるため、輝度を得られやすいからです。
ただ、画質の感じ方は人それぞれです。
私は映画・マンガ・ライブなどのコンテンツをカジュアルに楽しみたいのであれば、壁紙投射でも十分だと感じました。
モバイルプロジェクターは持ち運びが前提です。
- どこでも持ち運べる
- コストがかからない
- 天井投影で寝ながらシアター
上記のことを考えた場合、メリットの方が多いので、少し画質が落ちても不満を感じませんでした。
プロジェクターでスクリーンが必要かどうか迷ったときは、壁紙で楽しんでみる。
必要になれば自分に合ったスクリーンを購入してみるのも手といえるでしょう。