こんにちは!
プロシェクターを愛している、りくぴいです。@rikupii_gadget
今回は、2023年9月29日に発売されたGVシリーズのハイエンドモデル【BenQ GV31】のレビューです。
BenQ GV31最大の特長はフルHD(1,920×1,080ピクセル)の解像度です。
キメの細かい画質は、壁紙でも十分にきれいな映像を楽しめるうえ、スクリーンに投影すると圧巻の映像力を味わえます。
GVシリーズの象徴ともいえる「135°の回転機構」はBenQ GV31にも搭載されており、ベットに寝転がっての天井投影に最適です。
また、Netflixに対応したAndroid TV11.0を搭載しており、動画コンテンツの充実度も完璧といえるものになりました。
の特長 BenQ GV31
- BenQ GVシリーズ最高の解像度(フルHD解像度)
- 動画コンテンツの充実度(Netflix正式対応)
- モバイルプロジェクターの機動性(天井投影に特化したデザイン)
BenQ GV31は、完成度が高く価格以外に欠点が見つからないというのが本音の意見です。
今回は、発売日にあわせてBenQ GV31を購入しましたので、画質・使い勝手などを含めてレビューしていきます。
BenQ(ベンキュー)とは
GV31の概要
モデル名 | BenQ GV31 |
サイズ (W x H x D) | 131.3 x 203.2 x 191.4 mm (本体のみ) |
重量 | 約1.7kg (本体のみ) |
解像度 | フルHD (1920 x 1080ピクセル) |
明るさ (ANSIルーメン) | 300ルーメン |
投写方式 | 単板DLP方式 |
投影サイズ | 30~120 インチ |
コントラスト比 | 100,000:1 |
Rec.709カバー率 | 97% |
スピーカー | 2.1chスピーカー 4Wx2 8W(ウーファー) 合計16W |
入力端子 | ・HDMI ・USB Type-C (PD入力) ・USB 2.0 (タイプ A) ・オーディオミニジャック(3.5mm) |
運転音(通常/エコ) | 28dBA/26dBA |
メーカーHP | GV31 製品ページ |
GV31のメリット
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フルHD画質!美しい映像が楽しめる
画質 | 解像度(横×縦) | 画素数 |
フルHD | 1,920×1080 | 2,073,600 |
HD | 1,280×720 | 921,600 |
FWVGA | 854×480 | 409,920 |
画質にこだわりがある方には、BenQシリーズの中でも GV31がオススメです。
その理由は、フルHD画質の解像度です。
BenQ GV31は2,073,600画素という、GV30の約2倍の画素数で、非常になめらかな描写を可能にしています。
解像度が高いとプロジェクターの価格も高くなりますが、画質にはこだわりたい方にはBenQ GV31を選ぶと後悔しないといえます。
Netflix正式対応による使い勝手のよさ
Netflixは独自のドラマタイトルも多く、毎日観ててもコンテンツが尽きないのがいいですよね。
そんなNetflix好きのあなたに朗報です。
BenQ GV31はAndroid TV11.0を搭載することでNetflix正式対応になっています。
GV11・GV30でもNetflixは観れますが、視聴するためには「ひと手間」くわえる必要がありました。
Netflix正式対応ということで、メニュー内にはデフォルトでNetflixアプリが入っています。
もちろん操作も付属のリモコンで行えるため、操作性も抜群によいものとなっています。
サブウーファー内蔵16Wスピーカーは圧巻の臨場感
GV11が内蔵する5Wスピーカーは音の厚み・小気味よい低音もしっかりしており、個人的には好きです。
BenQ GV31の特長は、サブウーファー内蔵16Wスピーカーを内蔵している点。
サブウーファーはスピーカーでは出せない超低音域出すのが役割です。
映画・ライブコンサートの世界観によりしっかり浸かるほど、臨場感あるサウンド。
GV31のサブウーファー内蔵16Wスピーカーは、圧倒的な臨場感とその場にいるような音場の高さが得られるのがメリットです。
135°回転による天井投影のしやすさ
BenQ GVシリーズの象徴ともいえる、丸い形は独特の135°の回転機構をもっています。
もうプロジェクターを使う準備はやめましょう。
自由に角度を調整できるうえ、オートフォーカス・縦自動台形補正搭載で「置くだけ」でプロジェクターが楽しめます。
ベッドに寝転がって布団の中で、ぬくぬくとお気に入りの動画を観る。
満足度も高いうえに光熱費も浮くし、ココロもサイフにも優しいわけです。
モバイルプロジェクターとして高い完成度
これまでのメリットを踏まえた上で感想を述べると、BenQ GV31はモバイルプロジェクターとしての完成度が高いです。
フルHD画質のよさは壁紙でもきれいに映像を楽しめるうえ、サブウーファー内蔵16Wスピーカーの包み込むような音場。
映画館・ライブコンサートにいるかのような臨場感が、好きな時にすきな場所で楽しめるのが、BenQ GV31を使うメリットです。
【毎日のおうち時間がとにかく楽しい!】
毎日、BenQ GV31を使ってみて感じるのは、生活の質『QOL』が高くなったと実感したことです。
GV31のデメリット
- なし(あえて書くならやや高い価格)
レビュー記事で非常に書きづらいですが、ハッキリと書いておきます。
BenQ GV31は解像度・Netflix正式対応のAndroid TV11.0・機能性など、完成度が高くデメリットは見当たりません。
あえて書くなら、99,800円という価格です。
しかし、フルHD画質のモバイルプロジェクターの価格帯は80,000円~100,000円前後が相場です。
BenQ GVシリーズ中では最も高いモデルになるものの、モバイルプロジェクター全体でみると妥当な価格というのが正直な感想です。
GV31レビュー
パッケージはBenQ GV30と比べると、ひと回りコンパクトになりました。
サイズ
BenQ GV31のサイズは131.3 x 203.2 x 191.4mmです。
重量はスタンド込みで1,833gでした。
片手で持つとズシリと重みを感じるものの、持ち運びしやすい工夫が施してあります。
ポイントは本体上部にある黄色いストラップ。
指をひっかけることで、安全かつラクに持ち運び可能です。
正面 | 右側面 |
左側面 | 後ろ |
BenQ GV31のカラーは白色です。
独特の丸いフォルムは、インテリアの一部として馴染んでくれるほどデザイン性も高いです。
付属品
「BenQ GV31」の付属品は以下のとおりです。
- GV31(本体)
- リモコン
- 単4電池×2
- 電源アダプター
- 電源コード(3種類)
- Android TVのワイヤレスドングル
- クイックスタートガイド
- 保証書
BenQ GV31ではGV11・GV30で付属している「キャリーバッグ」が別売りとなっています。
頻繁に外に持ち出す機会が多ければ、専用キャリーバッグがあると安心ですよ。
専用形状だけに収納性・耐衝撃性も高いです。
入力端子
BenQ GV31の入力インターフェースは以下のとおりです。
- USB-A
- HDMI
- USB-Cデータ転送、DP Altモード、電源供給(PowerDelivery入出力)
- オーディオ出力(3.5mmミニジャック)
- 電源ポート
なかでもUSB-C端子は非常に使い勝手がいいですね。
付属品写真で紹介した電源アダプターは、サイズ7.5×7.5×3cmと少し大きめといえます。
自宅でもさまざまな場所に持ち運ぶ場合は、PD入力45W以上の充電器を使うと持ち運びしやすいです。
ただし、BenQ GV31を通してモバイル機器に給電を行う場合は、付属のアダプターが必要です。
必要に応じて使い分けるのもアリといえます。
会社・取引先でプレゼンに活躍するのがモバイルプロジェクターです。
BenQ GV31のUSB-C端子はDP Altモードに対応しています。
付属のアダプターを本体に接続すれば、USB-Cケーブル一本でノートPCと接続と給電が同時に行えるのは便利ですね。
Nintendo Switch™やPS5などのコンソール機も接続できるため、ゲームも大画面で楽しめます。
画質もさることながら、鮮やかな色彩です。
画質
BenQ GV31の解像度はフルHDとなっており、GVシリーズの中でもっとも画質がよいものです。
名称 | 解像度(横×縦) | 画素数 |
フルHD | 1,920×1080 | 2,073,600 |
HD | 1,280×720 | 921,600 |
FWVGA | 854×480 | 409,920 |
道路を走行する車・バスはもちろん、「東京スカイツリー」の鉄骨もきれいに描写されており、奥行きもしっかり感じられます。
コントラスト比は100,000:1
BenQ GV31のコントラスト比100,000:1です。
暗部に奥行きがでるため、映画画像も終始安定感が高く没入できます。
黒が十分に沈んでいるおかげで、赤・青といったカラーがより際立っています。
色域はRec709 97%。
色域とは?
- 色域の規格を指します。Rec709 97%はハリウッド映画など劇場用の色の基準です。
色表現が豊かなので、さまざまなコンテンツを色鮮やかに楽しめます。
壁・天井にへ投射してもきれいな映像をたのしめる
BenQ GV31を壁面・天井で楽しむ場合は、できるだけ凸凹の少ない壁紙に投影するのがポイントです。
とはいえ、写真のように多少凸凹していても快適に視聴可能。
BenQ GV31はカジュアルに使えるプロジェクターです。
寝ながらラクな姿勢で映画をみたりドラマを観る分には、画質よりも使い勝手のメリットの方が上回っていて、個人的には許容レベルです。
スクリーン投影ではフルHDのスペックが十分活かせる
100インチのスクリーンに投影すると、フルHDスペックの本領発揮です。
ダイナミックかつ躍動的な画力で、ライブ画像での動きの速いレーザーや、観客席に舞う銀テープも忠実に再生しています。
音楽ライブの躍動感もしっかり伝わってきます。
明るさは300ANSIルーメン
日中・照明下
夕方・カーテン使用
夜・暗所
BenQ GV31は300ANSIルーメンとモバイルプロジェクターの中では十分に明るいものです。
ただし、日中の明るい部屋やライトの直下では映像が観づらいです。
モバイルプロジェクターはコンパクトで軽量なものの、サイズの制約で、光量の大きいランプが搭載できないためです(他メーカーも同様)。
昼間であればカーテン・ブラインドを閉めるとしっかりとした映像を楽しめます。
暗室にできる部屋・夜間は輝度がでており、十分な明るさを備えていると感じました。
内蔵バッテリ使用時は100ANSIルーメン固定
BenQ GV31はバッテリー接続時は、仕様により100ANSIルーメン固定となります。
明るめの場所で使う場合は、アダプター接続するのがオススメです。
2.1chスピーカーで音質のよさはクラス随一
BenQ GV31は、4W×2のスピーカーと8Wウーファーの最大出力16Wスピーカーを搭載しています。
スピーカーの特性は極めてフラットな特性。
中音域がしっかりと出ているので、映画のセリフや音楽ライブのボーカルの声が非常に聞きやすいです。
また、低音域よりもさらに低い超低音域の再生を担当するのが「サブウーファー」
映画
- 爆発音
- 地響き
- 足音
音楽ライブ
- アーティストの息遣い
- ドラムの音
- オーディエンスの歓声
スピーカーでは表現できない重低音が、空気の振動となって身体全体で感じられるため、コンテンツへの没入感が非常に高いです。
適正なボリュームであれば、低音レベルも決してうるさすぎないため、マンション・アパートでも階下の方を気にすることなく楽しめます。
機能性
動画コンテンツ
BenQ GV31はNetflixに正式対応したAndroid OS02を内蔵しています。
必要に応じて、アプリストア「Google Play」からさまざまなコンテンツをインストールして楽しめます。
- Netflix
- Amazonプライムビデオ
- YouTube
- U-NEXT
- GYAO!
- Hulu
- TVer
- dTV など
Netflixを観るためにサードアプリからアクセスしなくても、メニュー画面より観れるのはやっぱり便利!
YouTube視聴に便利なミラーリング機能
BenQ GV31は同じWi-Fi環境下であれば、iPhone・Android・Mac・PCとミラーリングが可能です。
スマホの写真・動画・YouTubeもカンタンにミラーリングできるので、使い勝手がよいですね。
使い勝手のよいリモコン
GV30では、戻る・再生・一時停止・早送りなどのメディア操作ボタンと併用でした。
BenQ GV31ではメディア操作ボタンを独立して新たに設けることにより、操作性が向上しています。
ほかにも画像・サウンドモード変更ボタンが追加されました。
よく使う機能だけに便利です。
BenQ GV31のリモコンボタンはライト内蔵になっています。
暗所での視認性もバツグン。
設定でリモコンライトはプロジェクター設定メニュー内で、ON・OFFが選択可能です。
リモコン電池の消耗が気になる場合はOFFにするのが望ましいでしょう。
ピント合わせ・縦台形補正
映像のピント合わせについては、オートフォーカスです。
縦台形補正も自動で行ってくれるので、天井投影時などに余計なセッティングをしなくていいのでラクです。
バッテリーの持ち
バッテリー残量 | 電源インジゲーター表示 |
60%~ 100% | 緑 – 2 回点滅 |
21%~ 59% | オレンジ色 – 2 回点滅 |
0%~ 20% | 赤 – 2 回点滅 |
BenQ GV30はバッテリー内蔵で、本体のみで3時間の動画・5時間音楽再生が可能です。
バッテリー残量の確認は、電源ボタンをすばやく2回押します。
映画であれば1本分以上観られますし、毎日1時間程度の視聴だと毎日充電する必要はありません。
視聴時のプロジェクターの置き方
壁面に投影
BenQ GV31は垂直台形補正が搭載されているので、垂直方向には135°好きな角度にして観れます。
ただし、水平方向の補正は非対応のため、BenQ GV31のレンズ面がスクリーンの中央になるように設置するのがコツです。
壁に投射する場合は身体の正面のテーブル・もしくは床に置くイメージです。
GVシリーズ比較
モデル | GV11 | GV30 | GV31 |
---|---|---|---|
特徴 | エントリーモデル | スタンダードモデル | ハイエンドモデル |
サイズ | 113.5 x 153.3 x 140mm | 120 x 196 x 185 mm | 131.3 x 203.2 x 191.4 mm |
重量 | 約970g | 約1,600g | 約1,700g |
明るさ | 200 ANSIルーメン | 300 ANSIルーメン | 300 ANSIルーメン |
解像度 | FWVGA (854×480) | (1,280×720) | HD (1,920×1,080) | フルHD
ピント調整 | 手動 | 自動 | 自動 |
スピーカー | 5W x1 | 8W(ウーファー) 合計16W | 4Wx28W(ウーファー) 合計16W | 4Wx2
端子 | ・HDMI ・USB-A | ・USB-C (PD入力) | ・HDMI・USB-A ・USB-C (PD入力) | ・HDMI
Andorid TV | ○ | ○ | Netflix対応 | ○
最長駆動時間 (動画/音楽) | 2.5時間/4時間 | 2.5時間/4時間 | 3時間/5時間 |
キャリングケース | ○ | ○ | × |
価格 (実勢価格) | 49,800円 | 79,800円 | 99,800円 |
GV11 製品ページ | GV30 製品ページ | GV31 製品ページ |
プロジェクターに求めるものは人それぞれで異なるものです。
- より画質を求める
- Netflixで動画を観る
上記に当てはまるあなたは迷わずBenQ GV31を選ぶことをオススメします。
フルHD画質の画質とサブウーファー内蔵16Wスピーカーの包み込むような臨場感は、さすがハイエンドモデルらしく画質・音質ともに非常に満足できるものです。
また、Netflix正式対応のAndroid TV11.0を搭載しているので、動画コンテンツの充実度も完璧になりました。
GV31のよくある質問
- GV11・GV30・GV31の違いはなんですか?
-
おもに解像度の違いになります。GV31はフルHDとNetflix対応のAndroid TVを内蔵しており、PowerDeliveryの18W出力に対応したType-Cが備わっています。
- スクリーンは必要ですか?
-
スクリーンがあればクオリティーの高い映像が味わえるものの、カジュアルに使うのであれば壁紙でも十分楽しめます。ただし、壁紙の種類によっては凹凸が目立ってしまうので注意が必要です。
まとめ
BenQ GV31を使ってみた感想としては、「ハード・ソフトともにパーフェクト」でした。
フルHDの解像度で画質のクオリティーも上がっており、Netflixに正式対応したことでモバイルプロジェクターとしての完成度も非常に高いものです。
とくに使い勝手の部分でも進化に驚きました。
リモコンは各機能に直接できるボタンを追加してあり、BenQ GV31の機能を余すことなく使えると感じますね。
BenQ GV30で感じた「ここがもうちょっとこうだったらいいのに」という部分が、すべて改善されており商品自体のレベルが確実に上がっています。
- 寝転びながらカジュアルに使う
- スクリーンで本格的なシアターを堪能する
両方の使いかたができるのがBenQ GV31のメリットでしょう。
よい画質を求めたり、Netflixも楽しみたい方はBenQ GV31を選ぶと間違いなしといえます。
生活の質『QOL』がグッと向上するので、毎日家に帰るのが楽しみになりますよ!