こんにちは!
りくぴいです。@rikupii_gadget
映画楽しんでいますか?
今回は発売日に購入した、モバイルプロジェクターの新型『Anker Nebula Capsule 3』をレビューします。
Nebula Capsule 3は、『4年連続売上No.1』を誇る大ヒットモデル「Nebula Capsule II」の後継モデルとして、2024年11月25日に発売された新型モデルです。
フルHD高画質・動画アプリもNetflixに正式対応させ、斜め投影にも対応しています。
内容的には10万円以上の上級機種同等のスペックで、Nebula Capsuleシリーズ最上位モデル『Nebula Capsule 3 Laser』に近いもの。
大きな注目点としてはおもに以下の3点。
- 1080pフルHD解像度
- 4つの補正を備えた、Nebula独自のテクノロジー「IEA 3.0」
- Netflixアプリを内蔵
ちょっとわかりにくいですね。
カンタンに書きます。
どこに置いても綺麗な動画がカンタンに観られる!
Nebula Capsule IIの69,900円の価格はそのままに、Nebula Capsule 3は解像度・機能性を大幅にアップデートしましたた。
いやまて。中価格帯にそのようなスペックで殴りこんでくるサマはまさに黒船。
こんなにアップデートしてしまうと、上位機種のNebula Capsule 3 Laserとの違いも気になりますよね。
今回は、Capsule 3 Laserの実機との比較もかねて、Nebula Capsule 3をレビューしていきます。
どちらがいいか、迷っている方にもオススメの記事なので最後まで読んでいただけると幸いです。
Anker Nebula Capsuleシリーズについて
モデル | 価格 |
---|---|
Nebula Capsule 3 Laser | 119,900円 |
Nebula Capsule 3 | 69,900円 |
Nebula Capsule Pro | 46,800円 |
Nebula Capsule | 39,999円 |
Ankerは数多くのモデルを販売しています。
今回はNebula Capsule シリーズに焦点を当てていきましょう。
Nebula Capsule 3 Laserとの違い
『Nebula Capsule 3 Laser』は、レーザー光源による圧倒的な描写力のよさを持つモデルで、Nebula Capsuleシリーズの最上位モデルとなっています。
Nebula Capsuleシリーズの中で、価格の中間に位置するのがNebula Capsule 3です。
価格据え置きながらNebula Capsule Ⅱを大きく上回るスペックで、Nebula Capsule 3 Laserに迫る性能となっています(Nebula Capsule Ⅱも併売中)。
それぞれの詳しいスペックの詳細は以下で説明します。
Nebula Capsule 3 の詳細
モデル | Nebula Capsule II | Nebula Capsule 3 | Nebula Capsule 3 Laser |
---|---|---|---|
サイズ | 高さ:150mm 直径:80mm | 高さ:160mm 直径:78mm | 高さ:167mm 直径:83mm |
重量 | 約740g | 約850g | 約950g |
光源 | LED | LED | レーザー |
輝度 | 200 ANSIルーメン | 200 ANSIルーメン | ANSIルーメン | 300
解像度 | 1280×720 | 1920×1080 | 1920×1080 |
コントラスト比 | 600:1 | 400:1 | 500:1 |
アスペクト比 | 16:9 | 16:9 | 16:9 |
スクリーンサイズ | 最大 100インチ | 40 ~ 120 インチ | 40 ~ 120 インチ |
フォーカス | 自動 | 自動 | 自動 |
台形補正 | 自動 | 自動 | 自動 |
水平補正 | なし | 自動 | 自動 |
スクリーンフィット | なし | あり | あり |
障害物回避 | なし | あり | あり |
スピーカー出力 | 8W | 8W | 8W |
騒音レベル | 30dB以下 | 28 dB | 28 dB |
価格 | 69,990円 | 69,990円 | 119,900円 |
Nebula Capsule ⅡからNebula Capsule 3にモデルチェンジしたことで、性能は大幅にアップ。
Nebula Capsule 3の進化ポイント!
- 画質はフルHD
- オートフォーカス、垂直水平自動補正、スクリーンフィット・障害物回避の「IEA 3.0」搭載
- Netflixアプリ内蔵
スペックだけみると、Nebula Capsule 3 Laserに迫るものがありますね。。
Nebula Capsule 3 レビュー
プラスチック製の本体は重厚な金属のようなマテリアル感が感じられます。
安っぽさはまったくなし。
全体的にシックかつシンプルなデザインで、インテリアを選ばないものとなっています。
付属品
- Nebula Capsule 3 本体
- AC アダプタ
- 充電ケーブル
- リモコン
- 単 4 形乾電池 (x2)
- クイックスタートガイドなど
付属品一覧です。
ACアダプターやUSB-Cケーブルについては、30W以上対応しているものであれば、付属品以外にも使用できます。
サイズ
サイズは高さ160mm。直径78mmでした。
500mlペットボトルよりもやや小さいサイズ感です。
重量は実測で827gでした。
写真のように手にしっかりと収まるので、持ち運びもしやすいです。
ただし、ストラップ(ストラップホール含む)はついていないので、持ち運ぶ際には落下しないように注意を払う必要があります。
Nebula Capsule 3 Laserとのサイズ比較です。
Nebula Capsule 3のひと回り小さく、軽い仕上がりとなっています。
サイズについては正直、並べて比較するとわかる程度の違いですね。
コンパクトな外観
Nebula Capsuleのアイコンともいえる筒状のカタチを受け継いでおり、外観は非常にシンプルでスッキリしたものです。
レンズの下には画面補正用のセンサーがあります。
センサーレンズを塞いでしまうと、正常に画面補正が行われなくなるので注意してください。
操作部
操作部のボタンは反応式ボタンで、余計な凹凸がなくスッキリしたもの。
クリック感のあるボタン式と比べると、押している感じは薄いものの、反応もよく操作性も上々です。
タッチボタンは光るので暗い場所でも操作しやすいよ
本体背面には、リモコン受信部・電源ボタン・Bluetoothスピーカー切り替えボタンが配置されています。
電源ボタンと操作系が一緒だと、押し間違えてうっかり電源を切ってしまうこともあるので地味に助かります。
ケーブル接続部
USB Type-Aポートは、USBファイルの写真・動画を見るのに便利。
HDMIポートはノートPC・ブルーレイプレーヤー・ゲーム機などを接続するために使います。
USB-Cポートはおもに充電に使うものであって、PCの画面を投影できない仕様なので注意してください。
PCはHDMI接続すれば使用できるぜ
底面部
底面部には三脚取り付け用のネジが中央に配置されています。
ネジのサイズは1/4インチサイズで、汎用品の三脚・Nebula 公式プロジェクタースタンドも取り付け可能です。
Anker Nebula Capsule 3 の起動時間
Nebula Capsule 3の起動時間は実測で57秒。
スクリーンフィット・障害物回避をOFFにすると40秒とやや短くなりました。
電源ボタンを押してメニュー画面が表示されるまで、人によっては待ち時間が長いと感じるかもしれません。
これはiPhone・Androidスマホと同じでシステムを立ち上げる必要があるため。
Capsule 3 LaserやBenQ GV31でも同様の起動時間がかかるので、このあたりは致し方ない部分かなと感じました。
最大120インチの投影距離
スクリーンのサイズ | 投影距離 |
---|---|
40 インチ | 1.06 m |
50 インチ | 1.33 m |
60 インチ | 1.60 m |
70 インチ | 1.86 m |
80 インチ | 2.13 m |
90 インチ | 2.39 m |
100 インチ | 2.65 m |
110 インチ | 2.92 m |
120 インチ | 3.18 m |
Nebula Capsule 3の最大投影距離は、Capsule 3 Laserと同等の120インチです。
100インチであれば6畳。
120インチであれば8畳の広さがあれば視聴可能です(畳のサイズによって異なる)。
でも、あまり難しく考えなくてもOK。
モバイルプロジェクターはキッチリ取り付け位置を決めなくても、空いているスペースに置くだけで大画面が楽しめます。
ワンルームでの限られた壁・天井スペースを最大限に活用できる点が大きなメリットです。
4つの自動補正で斜めからの投影もOK
動画は画面の補正を行っている動画で、イジワルな置き方をしても障害物を回避して投影してくれます。
水平補正も可能なので、斜めからの投影もいけてしまいます。
「やべーくらいに便利じゃん・・」
設置がカンタンな理由は、4つの補正を備えたNebula独自のテクノロジー「IEA 3.0」によるもの。
「IEA 3.0」といっても、暗号のような文字なのでわかりやすく書きますね。
- ピント調整
- 垂直水平台形補正
- スクリーンフィット
- 障害物回避
本体センサーにより、投影状況を常にモニタリング。
本体を動かしたときには必要に応じて自動で調整してくれます。
調整の感度設定も3段階から選択可能で、補正がわずらわしいと感じるときは低感度に設定しておけばよいでしょう。
スクリーンフィット・障害物回避はON/OFF選択可能です。
投影場所によってはOFFにした方がいいこともあるよ
壁投影・天井投影はスタンドがあれば便利
あれば便利と書いたものの、Nebula Capsule 3には三脚がほぼ必須です。
理由はカンタンで本体のみでは角度調整ができないため。
- 少し高い位置に投影したい
- 天井に投影したい
代用品でかさ上げしてみたり、角度つけてみたりも可能なものの、結構ストレスがたまりますので正直オススメしません。
Nebula 公式プロジェクタースタンドは、コンパクトかつ安定的にプロジェクターを固定できます。
収納時は本体の直径と同等のサイズに折りたためるので、邪魔になりません。
手持ちの汎用コンパクト三脚も使用可能。
注意点としては、脚が短すぎると本体の角度をつけた時にバランスを崩してひっくりかえることです。
脚の長くてしっかりした三脚を使うのがベターです。
カメラ用の三脚を使えば、棚・テーブルがない場所へも容易に設置可能です。
高さの調節ができるのでいいですね。
フルHD画質は鮮明な画像を楽しめる
Nebula Capsule 3の画質は1080p フルHDで画質は非常にきれいなものです。
720p HD画質のNebula Capsule IIよりも1ランク画質が向上しています。
69,900円という価格ながらも、解像度は119,000円のNebula Capsule 3 Laserと同等なんて。
やらかしちゃってるぜ
では、画質についてもNebula Capsule 3 Laserと同じかというと、答えは「No」と感じます。
キメを表す解像度では両者同じなものの、色の明るさや鮮やかさはNebula Capsule 3 Laserの方が圧倒的に高いです。
そして明るい!
色が鮮やかで文字がクッキリみれるよ
モデル | Nebula Capsule 3 | Nebula Capsule 3 Laser |
---|---|---|
光源 | LED | レーザー |
ANSIルーメン | 200 | 300 |
コントラスト比 | 400:1 | 500:1 |
同じフルHD解像度としながらも、画質に差があるのは光源の違いです。
Nebula Capsule 3 Laserのレーザー光源は、より明るくコントラストが高いのが特長です。
コントラスト比とは?
- 明るい部分の最高輝度と暗い部分の最低輝度の比率。コントラスト比が高いほど、白と黒のコントラストが強調され、映像全体がより鮮明になります。
ぶっちゃけ比較しないと分からないレベルなのですが、より明るく高画質さを求めるのであれば、Nebula Capsule 3 を選ぶと後悔しないといえます。
低音が不足気味の8Wスピーカー
Nebula Capsule 3は、Dolby Digital Plus対応の8Wのスピーカーを搭載しています。
音の広がりもよくフラットな音質特性は、セリフもしっかり聞こえるもの。
ただし、映画のシーンや音楽ジャンルによっては低音が不足しているといると感じました。
サイズを捨てて音質に全振りしているBenQ GV31とは対照的で、Nebula Capsule 3は音質よりもサイズを優先しているからです。
音にこだわりがある人は物足りんかも
なお、Nebula Capsule 3は、AUX端子接続・Bluetoothに対応しています。
拡張性がありますので、使ってみて音質に不満があればスピーカーをつけてみるのもカスタマイズ要素があって楽しそうです。
明るさは200ANSIルーメン
明るい部屋
カーテンを閉めた部屋
夜・暗い部屋
Nebula Capsule 3の明るさは200ANSIルーメンで、明るい日中下・照明下で使用すると絶望的に観にくいです。
投影面に直接光が当たらないようにカーテンを閉めたり、投影面に照明の光が直接当たらないように工夫する必要があります。
夜など暗い場所での投影はとても快適に視聴できます。
200~300ANSIルーメンでは明るい部屋での視聴はきびしいぜ
Nebula Capsule 3 Laserの300ANSIルーメンと比べると低い数値なものの、実用上はほとんど変わらないというのが正直な印象です。
動画視聴に特化したGoogle TV搭載
Nebula Capsule 3の前モデルとの違いはOSにGoogleTVを採用している点です。
AndroidTVとの違いは、動画視聴に特化している点です。
それぞれの動画アプリごとに表示されていたオススメコンテンツが一覧で一度に確認できるのはやはり便利。
また、大きな進化点としてNetflix正式対応になっています。
Nebula Capsule ⅡはNetflix対応としながらも、Netflixを視聴するためにはNebula Managerアプリ経由で視聴するもので、操作もスマホで行うものでした。
Nebula Capsule 3はNetflixアプリがインストールされているので、メニュー内から直接アクセス可能です。
Nebula Capsule 3にはメニュー内にNetflixアプリが配置されているほか、リモコンにもアクセスボタンがあるので、Netflixが非常に見やすくなっています。
ストリーミングデバイスを別に用意しなくてもお気に入りの動画を観られるのはやっぱりサイコーです。
バッテリー持続時間は2.5時間
バッテリー駆動時間はWi-Fiからのストリーミング再生時で約2.5時間です。
長編映画だと、バッテリーの残量が気になって終盤あたりにさまざまな意味でハラハラします。
なお、30W出力以上のモバイルバッテリーを使うとNebula Capsule 3に充電可能です。
進化したリモコン
Nebula Capsule 3のリモコンも大きく進化しました。
Nebula Capsule 3のリモコンには、Netflix・Prime Videoのネット動画ボタンが追加されています。
ホームボタンを押してメニュー内のアプリを選択せずとも、ダイレクトでアプリに移動するので使い勝手は上々。
立体的なボタンで指先の感触をつかみやすいほか、決定ボタンにはやや硬めのクリック感があり、操作感もよいです。
リモコンの完成度は忖度なしで120点だな
Nebula Capsule 3 Laserは、リモコン・ボタンの形状がスクエアに整えられており高級感があり、しっかりと差別化されている印象です。
このあたりの使い勝手はより新しいモデルのNebula Capsule 3に軍配が上がりますね。
まとめ
今回はNebula Capsule 3を上位機種である、Nebula Capsule 3 Laserと比較しながらレビューしました。
Nebula Capsule 3は69,900円という、比較的リーズナブルな価格にもかかわらず、Nebula Capsule 3 Laserに引けをとらないスペックに仕上げてあります。
では、Nebula Capsule 3を選べばいいかといえば答えは『No』といえます。
モバイルプロジェクターを選ぶ基準において、
- 色の鮮やかさ
- 明るさ
- 描写力
上記のどれか一つでも当てはまるのならば、Nebula Capsule 3 Laserを選ぶ方が後悔しないと感じます。
使い勝手のよさ・コスパで選ぶのならばNebula Capsule 3ですね。
Nebula Capsule 3は価格も安く、ワンルームの限られた壁面スペースや、天井を一瞬で映画館に変えてしまえるよさを持っています。
他メーカーからも、Nebula Capsule 3に引けをとらないモデルが続々と発売されるはずです。
Nebula Capsule 3の登場によって、新たなモバイルプロジェクター戦国時代の幕が切って落とされたんだと実感しました。